安蘇山塊末端 剣が峰
2010年1月10日
ここから斜面に取り付く | 尾根に乗る |
千部ヶ岳から下り、林道を横切ってそのまま斜面に取り付く。昼でも薄暗い一面の杉の植林帯で下草は無く、縦横無尽に走る鹿道があるだけだった。適当に斜面を登って左手の尾根に取り付き、あとは尾根を登っていく。この辺は基盤が石灰岩でできており尾根上にも白っぽい石灰岩があちらこちらに見られた。石灰岩は古代のサンゴや貝の仲間など海洋生物の骨格や貝殻が降り積もって固まったものであり、岩そのものが化石と言える。ものによってはサンゴやフズリナの化石が見られるのだが、この尾根の岩の表面にはそれらしき模様は浮き出ていなかった。
尾根の傾斜が緩んでピークというか肩のような場所に出たので(たぶん標高520m程度)GPSの表示を見たら、なんと山頂は南東に約300mと出ているではないか。ここから南には尾根は張り出しておらず、この距離だと隣の尾根に違いない! 最初に斜面に取り付くときに位置をよく確認しなかったのは失敗だった。剣が峰がある尾根は周囲と比較して特に顕著というわけではなく、私が間違って登った尾根と同じ程度の大きさしかない。まあ、たまには失敗もあるさ。今日は体力的なリハビリの意味合いが強いので、少し遠回りして労力をアップするのも良かろう。
小鞍部で林道が横切る | 林道終点 |
肩から下り始めると小鞍部に地形図にない林道が通っており、どこに行くのかわからないがこのまま尾根を正直に行くと主稜線に登ってまた降りなければならないし、林道は等高線に沿うように水平に伸びており、剣が峰のある南の尾根の方向にも林道が続いているのでまずは林道を歩くことにする。うまい具合に標高を落とすことなく林道が続き、剣が峰のある尾根の付け根で林道終点だった。少しは労力削減できたな。
尾根向けてトラバース気味に登る | 尾根上に出る |
剣が峰山頂の祠 |
ここからは杉の植林帯を適当に登って稜線を目指す。ここの植林中にも鹿道がたくさんあり、鹿の生活の場となっているようだ。尾根に登りついてなだらかに下り、僅かに登り返したところで上空が開け、祠が鎮座していた。ここが剣が峰山頂だ。きっと何も無い場所だと予想していたのだが祠の他に看板まであり、どうやら満願寺から参道があるようだ。まあ、道が地図に書かれていないのだから知らなくてもしょうがない。千部ヶ岳遊歩道入口の案内看板にもこっちの道は書かれていなかったなぁ。
北東尾根を下り始める | 藪は無い |
ここから急傾斜に | 林道脇から下ってきた斜面を見る |
下りは北東に伸びる尾根を下っていく。境界標識らしき赤い頭の杭が所々に見られ、赤テープが巻かれた木もあったので、そこそこここを歩く人がいるようだ。下部は急傾斜だが危険を感じるほどのことはなく、最後は車を止めた場所にドンピシャで到着した。な〜んだ、ここから登ればよかったのか。
所要時間 11:04 林道−−11:18
鞍部(林道)−−11:22 林道終点−−11:29 剣が峰−−11:41
林道
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